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今眠っている布団は、もしわたしが死んだらどうなるんだろう。お父さんや弟はどんな顔でわたしの部屋を見るんだろう。

そのあと埃が溜まる部屋になるのかな、それともわたしが元からいなかったかのようにもの一つなくなってしまうのだろうか、

別に見られたくないものもなければ触れられたくないものもないからどうなってもいい、

ただどんな顔でこの部屋を見るのかが気になって、今日もまた死ねなかった。

 

妻を亡くし、父を亡くし、1人で母の介護する父がいる中でわたしがいなくなったら父こそが本物の悲劇の人になる。かまってちゃんで悲劇のヒロインになりたがりのわたしはそこをなんとか阻止しようとしているきがして本当に気持ちが悪い。

ただ、人より両親に甘える時間が短くなっただけでこんなに母性に縋るのは散々否定していた極度のホームシックなのだろうと思う。

 

眠れなかった、ただそれだけ。